写真5枚目に映るパソコンは私のものだ。インターネット回線(フレッツADSL)のアカウントも私名義。移動用の車を貸し出したのも私。ヤツの晴れ舞台を記録に残してやろうと、撮影にも尽力した。当時の私は、竹山聡に何かあってはならないと、万全のサポート体制を敷いていたのだ。 だが撮影した写真を見返すと、「世界初」を銘打つ製品発表の場にもかかわらず、竹山聡の表情に笑顔も自信も覇気もまるでない。周囲に誰もいなくとも、撮影者である私に一瞥すら寄越さない。 なぜか。後に関係者から聞いた話によれば、このプレスリリースは単なる発表会ではなかった。出資者や代金前払いをした者たちが、竹山の曖昧な事業実体とあやふやな言動に不審を抱き、公共の場に引き出して証拠を保全する目的で強行させたものだという。竹山聡は自身の横領による開発チームの離散により、まともな製品供給体制にない状態であり(回線運用会社イー・ビジョン社の証言あり)、プレスリリースをキャンセルしてそのままバックレるつもりだったというのが実態だ。 この頃の私だけは、ヤツへの不安はあっても不信はなかった。詐欺師のために、親身を尽くしていた。 天地神明にかけて、竹山聡は詐欺師だ。人間の血などこの男の身体には通っていない。 その日の夜、返却された車のガソリンはほぼ空だった。頼まれて貸したものであったのに、だ。1,500万円だけではない。他人の信頼と善意を逆手に取り、有形無形に骨の髄までしゃぶり尽くしながら、自ら使ったガソリン代すら惜しむ。これがヤツの卑小で醜悪な本性だ。 ページ後半に登場する当時の愛人・織田詩絵(弓場詩絵)は、竹山とともに株式会社IMGの資産を食い物にし、愛宕グリーンヒルズ27階の超高級賃貸マンションでルームサービスに舌鼓を打つ日々を過ごしていた。さらには竹山との別れ話のもつれからか、件のポルシェ損壊事件を引き起こし、私は紹介者としての手前、保険会社の聞き取りを受ける羽目になった。 外見に騙されてはいけない。竹山聡から被った有形無形の被害と迷惑は、数え切れない。金銭、時間、労力、信用、名誉、人脈、知人、友人...

















コメント